ふつうをめざして生きていく

適応障害の専業主婦日記

睡眠障害①(入眠できない子ども)

十分な睡眠が取れないのは辛い。

時間が足りない受験生や社会人だけでなく、子どもでも睡眠不足な場合がある。

 

子どもの頃の私は、就学前の幼児の時から寝付きがかなり悪かった。

 

当時私の家は2DKの団地住まいで、4畳半は父の部屋、3畳間は母と私、弟の寝室だった。

2枚の敷布団をくっつけて敷いて、母と私と弟の3人が寝ていた。

子どもの就寝時間は8時と決まっていて、私と弟が先に布団に入って寝ることになっていた。

母は家計簿をつけたりテレビを観ながら居間で父の帰りを待つ。

 

弟は昼寝をたっぷりしても夜もよく眠れる子だったが、私は昼寝をしないのに夜なかなか眠れなかった。

日中あった出来事を反芻してみたり、本当は観たいのに子どもには禁止されている歌番組を母が居間で観てる音に聞き耳立てたり、天井のシミを顔に見立ててみたり、帰宅した父に遅い夕食を母が出して話をしているのを聞いたりしているうちに、夜の11くらいになってしまう。

 

まずい、もう寝ないと母に怒られる。

目を閉じて呼吸に意識を集中させ、心を鎮めるようにして眠ろうとするが、全く眠れない。

そうこうしていると、居間の電気をパチンと消す音がして、母が私たちの部屋に入ってくる。

 

私がまだ起きていることがわかると怒られる。だから目を閉じてじっとして、眠ったふりをする。

すると母は私の顔を近くでじっと見る。目を閉じていても気配で分かった。また母は、本物の寝息かどうか、耳を傾ける。それも感ずることができた。

本当には眠っていないことは簡単にバレて、どうなるかというと、拳で思い切り頭を殴られるのだ。

「いつまで起きてるんだ!」

ただのゲンコツではなくて、中指を少し浮かせた拳。その中指が当たるように、怒鳴りながら頭を力一杯叩かれる。

 

母は決めたように物事を進めたいたちなのだ。

子どもは夜8時に就寝、朝7時起床。子どもが寝ていて、父が帰宅するまでは自分の時間。

私が起きていても母の邪魔などしないのに、虫の居所が悪くなるほど許せないことだったらしい。

 

夜中に殴られることは恐怖だったから、私も早く眠りたかった。羊を数えてみたりもした。

だけど、眠らなければと思えば思うほど、時計の針の音が気になるし、隣の居間からは歌番組の音が聞こえてくるし、いろんな出来事を思い出すしで眠れない。

 

今思えば、当時も睡眠障害だったのだ。

心が休まっていない、不安がいつも心のどこかにある、私はそんな子どもだった。