今回は私の若いときの話。
新卒で就職し、たったの半年で退職。
ただ、平成初期の当時は6ヶ月でも正規職員で働けば、失業手当を申請できた。
いくらかの待機期間の後、たしか3ヶ月くらいの間、合計45 万円ほどが支給された。
しかも、ハローワークを利用して就職活動ができる。
お金がもらえて、就職情報が得られて、相談にものってもらえる。
まあこれも、そんなうまいことはいかなかった。
新卒での就活で苦戦し、何も身につかないまま、たったの半年で仕事を辞めた者に来てほしい会社など滅多にない。
相談コーナーで、一応の職歴と、資格らしきものを提示してみる。
資格といっても、英検2級と秘書検定2級、フランス語4級。
相談員が微妙な表情をして何か言った。
言われなくても自分が一番わかっていることを。
私は事務職を希望したが、とうとう採用されそうなところは見つからなかった。
バブルが崩壊してからは、なんと新卒の就活でもハロワを利用する人が増えてきたという。そして当然、条件がましなところは新卒から決まっていく。
ハロワでも就職からあぶれてしまった。
巷では、新卒でさえ就職にありつけない。
失業手当をもらえなくなってからは、アルバイトを転々とすることになった。